気持ちと表現
笑顔は人を惹きつける、とか、
笑顔は幸せを呼ぶ、とか
笑顔はストレスを軽減する、とか
NK細胞が活性化する、とか。
笑顔の効果…人体の神秘です。
そんな素晴らしい笑顔ですが。
作り笑顔ですら、そう簡単につくれない、
もしくは、無理して笑った反動で、しんどい、泣けてくる…。
そういう時もあります。
そういう時こそ笑顔…って言われそうですが。
笑顔→泣く→笑顔→泣く…切ない。切なすぎる。
もっと笑って…
三十年くらい前の話ですので、
細かいことは割愛させていただきますが(記憶は捏造されちゃうものなので(笑))。
中学生の頃、 人間関係でちょっとごちゃごちゃがありまして。
精神的に結構しんどい時がありました。
しんどかったという感情だけが、強烈に残っています。
ただただおとなしくしてるしかない。
話すと裏でなんか言われる。
笑ってると裏でなんか言われる。
おとなしくおとなしく。休み時間は本読んで過ごす。
私は、ここではそうしていないといけない…。
…なんて思ってたかな。
ぱっと見は、まるで、
自分を鍛え、何事にも動じない精神を身につけた、ファンタジー小説のヒーローか、
少し動くと貧血を起こしてしまう、病弱で儚げな、学園物語のヒロインの友達。
…のように見えていたらいいと思いながら、実際はちーんとしてただけ。
教室にいるときは、楽しげに振舞わないよういつも気を張っていて、
なんか悲しくて、心が常にじりじり痛かった記憶があります。
その時にも、もっと笑って友達作らなきゃ、とか言われましたが…無理。
むしろ泣けるんだってば…胃がイタくなるんだってば…。
気持ちと表現の不一致
今思えば、気持ちとその表現の不一致に耐えられなかったんでしょうね。
悲しいとか寂しいとか悔しいとか、
そういう、笑顔とは真逆の感情を、なんとかしてあげるのが先だったんだと思います。
笑うという行為が、逆に、ストレスでした。
泣きたい時は泣く。
笑いたいときは笑う。それが自然。
社会人にもなると、
泣きたいときに泣く(限定品のジュースが売り切れだったとか)、
笑いたいときに笑う(ズラが飛ぶのを見たとか)というのは、
時と場合を選ばざるを得ないですが。
感情と表現がばらばらな状態が続くと、
なんか泣けてくるとか、胃が痛いとか、どこかに無理がきちゃうので。
我慢強い人ほど、頑張っている人ほど、
ばらばらじゃない自分でいられる時間と場所をしっかとその手に…と思う。切実に。
余談ですが…。
当時の私、そんな状態であるにもかかわらず、部活ではけらけら笑えてたのです。
同じ人物とは思えない。
私には、ばらばらじゃない自分でいられる場所があった…このネタも面白そう。